西国三十三所第二十番札所、善峯寺。
京都市西京区、大原野の西山中腹に広がる古刹で、正式には「西山 善峯寺」といいます。
平安時代中期、源算上人によって開かれ、御本尊は千手観世音菩薩。
境内は山の斜面に沿って広がり、樹齢600年以上と伝わる「遊龍の松」、桂昌院ゆかりの薬師堂、京都市街を一望できる眺望、桜や紅葉など四季折々の景色でも知られています。
善峯寺の基本情報
所在地:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
札所番号:西国三十三所 第二十番
山号:西山
宗派:天台宗単立
御本尊:千手観世音菩薩
開基:源算上人
創建:長元2年(1029年)
駐車場:あり
電話番号:075-331-0020
※拝観時間・料金・駐車場などは変更される場合があります。参拝前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
善峯寺の拝観時間は、
平日:8:30~17:00
土日祝:8:00~17:00
です。
拝観受付は16:45までです。
拝観料は、
大人:500円
高校生:300円
小・中学生:200円
となっています。
納経時間も、
平日:8:30~17:00
土日祝:8:00~17:00
で、受付は16:45までです。
西国三十三所での位置づけ
善峯寺は、西国三十三所の第二十番札所です。
第十九番・革堂 行願寺から続き、次の第二十一番は京都府亀岡市にある穴太寺です。
京都市中心部の札所巡りを終え、ここから再び山寺らしい札所が続いていきます。
善峯寺は西山の中腹にあり、境内から京都市街を広く見渡せるため、市街地の札所とはまた違った雰囲気を楽しめます。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
善峯寺の御本尊は、千手観世音菩薩です。
長元2年(1029年)、源算上人がこの地に入り、自ら刻んだ千手観音像を小堂に安置したことが善峯寺の始まりとされています。
その後、長久3年(1042年)には後朱雀天皇の勅命によって、洛東・鷲尾寺の仁弘法師作とされる千手観音像が本尊として遷されました。
西国三十三所第二十番札所の観音さまとして、長く信仰を集めています。
歴史・由緒
善峯寺は、長元2年(1029年)、源算上人によって開かれました。
源算上人は比叡山横川の恵心僧都・源信に学び、47歳のときにこの地へ入り、自作の千手観音像を祀ったと伝えられています。
長元7年(1034年)には後一条天皇から「良峯寺」の寺号を賜り、さらに建久3年(1192年)、後鳥羽天皇から現在の「善峯寺」の宸額が下賜されました。
その後、白河天皇や後花園天皇をはじめ皇室の崇敬を受け、室町時代には多くの僧坊を擁する大寺院へと発展。
しかし応仁の乱によって大半の堂宇を焼失しました。
江戸時代になると、徳川五代将軍綱吉の生母・桂昌院の寄進によって、鐘楼、観音堂、護摩堂、薬師堂、経堂などが復興されました。
善峯寺の見どころ
観音堂
西国三十三所第二十番札所の中心となるのが観音堂です。
御本尊の千手観世音菩薩を祀り、納経や御朱印もこちらで受けることができます。
現在の観音堂は江戸時代に再建されたもので、善峯寺の中心的な堂宇です。
遊龍の松
善峯寺を代表する見どころが、「遊龍の松」です。
樹齢600年以上と伝わる五葉松で、幹が地面を這うように長く伸び、その姿が龍のように見えることからこの名が付けられました。
かつては全長50mを超えていたとされ、現在も長く横へ伸びる独特の姿を見ることができます。
善峯寺を訪れたら、ぜひ見ておきたい象徴的な景観です。
薬師堂
善峯寺の薬師堂には、「出世薬師如来」として信仰される薬師如来が祀られています。
徳川五代将軍綱吉の生母・桂昌院が、この薬師如来への信仰によって将軍の生母へと出世したという由緒から、「開運出世」の御利益で知られています。
善峯寺を復興した桂昌院との深い縁を感じられる場所です。
多宝塔
境内には多宝塔が建っています。
山の斜面に広がる堂塔と周囲の木々が調和し、善峯寺らしい景観をつくっています。
桜や紅葉の時期には、多宝塔と季節の色彩が重なる美しい風景を楽しめます。
京都市街を望む眺望
善峯寺は西山の中腹に位置しているため、境内各所から京都市街を見渡すことができます。
晴れた日には京都盆地を広く望むことができ、山寺ならではの開放感を味わえます。
西国三十三所の札所の中でも、景色のよさが印象に残る寺院のひとつです。
桜・紅葉
善峯寺は、四季の花や紅葉でも知られています。
春には桜、初夏にはアジサイ、秋には秋明菊や紅葉など、季節によって境内の景色が大きく変わります。
特に春と秋は、山の斜面に建つ堂塔と花や紅葉が重なり、美しい景色を楽しめます。
御朱印・納経
善峯寺では、西国三十三所第二十番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
平日:8:30~17:00
土日祝:8:00~17:00
です。
受付は16:45までです。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、JR京都線「向日町駅」や阪急京都線「東向日駅」方面からバスを利用するルートが一般的です。
西国三十三所札所会では、JR向日町駅からタクシーで約20分と案内しています。
善峯寺は山の中腹にあるため、京都市中心部の札所に比べると移動時間がかかります。
公共交通機関を利用する場合は、バスの本数や運行時刻も含めて、事前に確認しておくと安心です。
駐車場
駐車場:あり
西国三十三所札所会では、
大型車:10台
普通車:150台
の駐車場があると案内しています。
山寺ですが車では比較的参拝しやすく、京都市内の札所巡りから車で善峯寺へ向かう方法も便利です。
参拝時に知っておきたいこと
善峯寺は、境内地だけでも約3万坪と広く、山の斜面に多くの堂塔が点在しています。
観音堂だけを参拝する場合と、遊龍の松、薬師堂、多宝塔などまでじっくり巡る場合では必要な時間が大きく変わります。
また、境内には坂道や石段が多いため、歩きやすい靴で参拝するのがおすすめです。
春の桜や秋の紅葉の時期は特に美しい一方、参拝者も増えます。
ゆっくり境内を巡りたい場合は、比較的早い時間帯に訪れるとよいでしょう。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
