西国三十三所第十九番札所、革堂 行願寺。
京都市中京区、京都御苑のすぐ近くにある古刹で、正式には「霊麀山 行願寺(れいゆうざん ぎょうがんじ)」といいます。
開基は行円上人。
上人がいつも鹿皮の衣をまとっていたことから「革聖(かわひじり)」と呼ばれ、そのお堂が「革堂」と呼ばれるようになったと伝えられています。
御本尊は千手観世音菩薩。
西国三十三所の札所としてだけでなく、都七福神の寿老人を祀る寺としても知られています。
革堂 行願寺の基本情報
所在地:京都府京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
札所番号:西国三十三所 第十九番
山号:霊麀山
宗派:天台宗
御本尊:千手観世音菩薩
開基:行円上人
創建:寛弘元年(1004年)
駐車場:専用駐車場なし
電話番号:075-211-2770
※拝観時間・交通情報などは変更される場合があります。参拝前に公式情報で最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
革堂 行願寺の拝観時間は、
7:00~17:00
です。
納経時間は、
8:00~16:45
となっています。
拝観料は無料です。
京都市中心部にあり、朝早くから参拝できるため、京都市内の札所巡りにも組み込みやすい寺院です。
西国三十三所での位置づけ
革堂 行願寺は、西国三十三所の第十九番札所です。
第十八番・六角堂 頂法寺から続き、次の第二十番は京都市西京区にある西山 善峯寺です。
第十五番・今熊野観音寺から続いてきた京都市中心部の札所巡りは、革堂 行願寺でひと区切り。
ここから第二十番・善峯寺へ向かうと、再び山寺らしい札所へと巡礼の雰囲気が変わっていきます。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
革堂 行願寺の御本尊は、千手観世音菩薩です。
行円上人が一条北辺堂を復興した際に祀ったと伝えられ、以来、西国三十三所第十九番札所の観音さまとして厚い信仰を集めてきました。
秘仏のため普段は拝観できませんが、例年1月17日・18日の初観音には御開帳が行われます。
歴史・由緒
革堂 行願寺は、寛弘元年(1004年)、行円上人によって開かれました。
行円上人は、人々を助けながら仏の道を説いて各地を巡った僧です。
密教行者のしるしである宝冠をかぶり、いつも鹿皮の衣をまとっていたことから「革聖」と呼ばれるようになりました。
上人は、もともと一条通りにあった「一条北辺堂」を復興し、「行願寺」と名付けました。
「すべての人々の成仏を願い、そのために行じる」という意味が寺名に込められているとされています。
その後、戦乱や火災によって何度も焼失し、寺地も移転しましたが、そのたびに再建されました。
現在は京都御苑の南東、寺町通沿いに境内を構えています。
革堂 行願寺の見どころ
本堂
革堂 行願寺の中心となるのが本堂です。
御本尊の千手観世音菩薩を祀り、西国三十三所第十九番札所として多くの巡礼者が参拝します。
現在の本堂は文化年間に再建されたものとされ、京都市街地の中にありながら、落ち着いた雰囲気を感じられる堂宇です。
革聖・行円上人
革堂という名前の由来となったのが、開基の行円上人です。
行円上人は常に鹿皮の衣をまとっていたため、「革聖」と呼ばれました。
その上人のお堂が「革堂」と呼ばれるようになり、正式な寺名である行願寺よりも、現在では「革堂」の名で広く親しまれています。
寿老人堂
革堂 行願寺は、都七福神の一つ「寿老人」を祀る寺でもあります。
寿老人は長寿や福徳を授ける神として知られ、正月には都七福神めぐりの参拝者でも賑わいます。
西国三十三所巡礼とはまた違った信仰に触れられるのも、革堂の特徴です。
七福神像
境内には、寿老人をはじめとした七福神に関連する像や信仰物も見られます。
寺院としては比較的コンパクトな境内ですが、観音信仰と七福神信仰が同居している点が革堂らしさです。
幽霊絵馬
革堂 行願寺には、「幽霊絵馬」と呼ばれる絵馬が伝わっています。
若くして亡くなった女性にまつわる伝承が残されており、毎年8月には絵馬供養が行われます。
長い歴史をもつ寺院ならではの、少し変わった伝承のひとつです。
京都御苑との組み合わせ
革堂 行願寺は京都御苑のすぐ近くにあります。
西国三十三所巡礼だけでなく、京都御苑や寺町通の散策と組み合わせやすいのも魅力です。
京都市街地らしい町歩きと寺院巡りを同時に楽しめる札所です。
御朱印・納経
革堂 行願寺では、西国三十三所第十九番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
8:00~16:45
です。
革堂は西国三十三所のほか、都七福神の札所でもあるため、複数の御朱印があります。
西国三十三所巡礼の場合は、第十九番札所の御朱印であることを伝えると分かりやすいでしょう。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、京阪本線「神宮丸太町駅」から徒歩約10分です。
京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」からも徒歩で向かうことができます。
京都御苑の南東側、寺町通沿いに位置しているため、京都市内の観光や札所巡りと組み合わせやすい場所です。
駐車場
駐車場:専用駐車場なし
西国三十三所札所会では、門前から斜め西北の寺町通りにある有料駐車場を利用するよう案内しています。
京都市中心部で公共交通機関の利便性が高いため、電車やバスを利用して訪れるのがおすすめです。
参拝時に知っておきたいこと
革堂 行願寺は、京都市中心部にある比較的コンパクトな札所です。
山寺のように長い参道や急な石段を歩く必要はなく、短時間でも参拝しやすいのが特徴です。
一方で、行円上人と「革堂」の名前の由来、寿老人、幽霊絵馬など、小さな境内の中に個性的な歴史や伝承が詰まっています。
第十八番・六角堂 頂法寺からも比較的近いため、京都市内の札所をまとめて巡る場合にも組み込みやすいでしょう。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
