前回の競馬データ記事では、私の誕生日が1月5日という理由だけで(笑)、馬番「1番・5番」を組み合わせた“誕生日馬券”をJRA過去10実施日・216レースで検証しました。
その結果、馬連1-5は216レース中1回、ワイド1-5は7回的中。機械的に毎回買う方法ではプラスにならなかったものの、人気薄が絡んだ高配当が印象に残る結果でした。
▶ 前回記事:誕生日馬券「1-5」は本当に当たる?JRA過去10実施日・216レースを検証【競馬データ①】
前回の記事の最後で、次は「競馬場別」「右回り・左回り」「芝・ダート」「小回り・大きなコース」に分けて見てみたいと書きました。
そこで今回は、その第1弾。
東京競馬場と中山競馬場では、本当に狙い方が変わるのか?
芝コースを中心に、枠順・脚質・1番人気の成績を比較してみます。
東京と中山は、そもそもコースの性格がかなり違う
| 項目 | 東京競馬場 | 中山競馬場 |
|---|---|---|
| 回り | 左回り | 右回り |
| 芝直線 | 525.9m | 310m |
| 芝高低差 | 2.7m | 5.3m |
| 特徴 | 長い直線・広いコース | 短い直線・急坂・小回り |
東京は芝1周2,083.1m、直線525.9mの大きな左回りコース。一方、中山は内回り1周1,667.1m、直線310mで、4大競馬場の中でも直線が短いコースです。
さらに中山の芝コース全体の高低差は5.3m。JRA全10場でも最大で、ゴール前には名物の急坂があります。
この時点でも、「同じ芝のレースでも求められる能力はかなり違いそうだ」と感じます。
枠順比較|東京は差が小さく、中山は内枠優勢がはっきり
まずは芝全体の枠順別成績を比較します。
| 枠 | 東京 複勝率 | 中山 複勝率 |
|---|---|---|
| 1枠 | 22.7% | 24.9% |
| 2枠 | 21.0% | 22.8% |
| 3枠 | 21.5% | 22.7% |
| 4枠 | 22.3% | 23.0% |
| 5枠 | 23.3% | 21.2% |
| 6枠 | 23.2% | 19.7% |
| 7枠 | 22.8% | 20.9% |
| 8枠 | 23.1% | 17.4% |
東京は1枠22.7%から5枠23.3%、8枠23.1%まで、全体として大きな差がありません。
対して中山は、1枠24.9%に対して8枠17.4%。内と外でかなり差が出ています。
もちろん距離ごとに傾向は変わりますが、「東京は枠だけで大きく割り引きにくい」「中山は芝全体では内枠を意識したい」という違いは見えてきます。
脚質比較|中山は“前にいること”の重要度がさらに高い
| 脚質 | 東京 複勝率 | 中山 複勝率 |
|---|---|---|
| 逃げ | 36.1% | 40.4% |
| 先行 | 31.8% | 38.7% |
| 中団 | 23.3% | 18.8% |
| 後方 | 9.5% | 4.1% |
ここも違いがはっきりしています。
東京でも逃げ・先行の複勝率は高いのですが、中山はさらに前有利。逃げ40.4%、先行38.7%に対して、後方は4.1%まで落ちています。
「東京は長い直線だから差し・追込み」と単純に考えがちですが、実際には東京でも逃げ・先行は強い。特に東京芝1600mでは、2024年1月27日〜2026年10月25日の集計で逃げの複勝率37.0%、先行28.2%、差し26.0%、追込み11.3%でした。
つまり東京は「後ろなら届く」ではなく、好位で運びながら直線でもう一脚使える馬が理想。中山はそれ以上に、位置取りと器用さが重要と考えた方が良さそうです。
1番人気比較|同じ距離なら東京の方が安定している?
次に、東京と中山の両方にある芝1600m・1800m・2000mで、1番人気の複勝率を比べます。
| 距離 | 東京 1番人気複勝率 | 中山 1番人気複勝率 |
|---|---|---|
| 芝1600m | 69.3% | 64.4% |
| 芝1800m | 73.7% | 61.8% |
| 芝2000m | 73.1% | 66.4% |
今回比べた3距離では、すべて東京の方が1番人気の複勝率が高くなりました。
特に芝1800mでは、東京73.7%に対して中山61.8%。差は約12ポイントあります。
東京は広く長い直線で能力を出しやすく、中山は小回り・急坂・位置取りなど、能力以外の要素も結果に影響しやすい――そんなコースの違いが数字にも少し表れているように見えます。
ただし、これは競馬場全体の性格をざっくり見るための比較です。クラス・頭数・馬場状態・開催時期などは混在しているため、「東京の1番人気なら買い」と単純化はできません。
ここまでの結論|同じ馬でも東京と中山では評価を変えたい
- 東京芝は枠順の差が比較的小さい
- 中山芝は1枠が強く、8枠は苦戦
- 両場とも逃げ・先行は強い
- 中山は特に後方脚質が厳しい
- 同距離の1番人気複勝率は、今回比較した3距離すべて東京が上
馬の実力だけではなく、「その馬がどの競馬場で、どの位置から競馬をするのか」まで考えると、予想の見え方はかなり変わりそうです。
では「1-5誕生日馬券」は東京と中山でどうだった?
最後に、前回の「1-5誕生日馬券」検証を競馬場別に振り返ってみます。
前回216レースの中で、ワイド1-5が的中したのは7レースでした。
| 競馬場 | ワイド1-5的中 | 的中時の払戻合計 |
|---|---|---|
| 東京 | 2回 | 3,690円 |
| 中山 | 3回 | 2,100円 |
| 阪神 | 2回 | 2,950円 |
中山は3回、東京は2回。回数だけなら中山の方が多かったのですが、東京では9番人気×3番人気でワイド3,110円という今回の最高配当が出ています。
さらに馬連1-5が唯一的中したのも、中山6Rでした。
ただし、ここで「中山では1-5が強い」と結論づけるのは早すぎます。
前回は競馬場ごとの対象レース数が同じではありません。しかも今回比較したのは「枠番」の傾向で、誕生日馬券は「馬番1番・5番」です。
1枠と馬番1番は似ているようで別物。5枠と馬番5番も別物です。
なので現時点では、「東京2回・中山3回だった」という事実だけを記録しておくのが妥当でしょう。
次は「東京だけ」「中山だけ」で1番・5番を追うと面白そう
今回、競馬場によって枠順・脚質・人気馬の安定度に違いがあることが分かりました。
となると次に気になるのは、
- 東京だけで馬番1番・5番を買ったらどうなるか
- 中山だけならどうか
- 芝とダートで分けたらどうか
- 右回りと左回りで差が出るか
です。
「誕生日馬券」という完全に個人的な遊びから始まったシリーズですが、条件を細かくしていくと、競馬場の特徴を知るデータ検証としてかなり面白くなってきました。
まとめ|競馬場が変われば、同じ買い方でも意味が変わる
東京と中山の芝データを比較すると、かなり性格が違いました。
東京は枠順差が比較的小さく、長い直線で能力を出しやすい。一方の中山は、内枠・先行力・器用さの重要性が高く、後方からの競馬は数字上かなり厳しくなっています。
馬券を考える時も、「この馬は強いか」だけではなく、「この競馬場で、その強さを出せるか」まで見る必要がありそうです。
そして1-5誕生日馬券についても、競馬場別に分けるとまた違う姿が見えるかもしれません。
次回以降も、右回り・左回り、芝・ダートなど条件を分けながら検証を続けます。
※本記事は過去データを検証したもので、将来の的中や利益を保証するものではありません。馬券の購入は余裕資金の範囲でお楽しみください。
