西国三十三所第二十一番札所、穴太寺。
京都府亀岡市、田園風景の中にたたずむ古刹で、正式には「菩提山 穴太寺」といいます。
創建は慶雲2年(705年)と伝えられ、丹波でも屈指の歴史をもつ寺院です。
御本尊は聖観世音菩薩。
境内には本堂、多宝塔、庭園などがあり、特に本堂内の釈迦涅槃像は「なで仏」として親しまれています。自分の身体の悪い部分と同じ場所を撫でると、病気平癒の御利益があると伝えられています。
穴太寺の基本情報
所在地:京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46
札所番号:西国三十三所 第二十一番
山号:菩提山
宗派:天台宗
御本尊:聖観世音菩薩
開基:大伴古麿
創建:慶雲2年(705年)
駐車場:あり・私営(約50台、観光バス可)
電話番号:0771-24-0809
※拝観時間・料金・交通情報などは変更される場合があります。参拝前に公式情報で最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
穴太寺の本堂・庭園の拝観時間は、
8:30~16:15
です。
拝観料は、
個人:500円
団体:400円
となっています。
納経時間は、
8:00~17:00
です。
なお、冬期の12月上旬から3月上旬までは、本堂のみの拝観となります。
西国三十三所での位置づけ
穴太寺は、西国三十三所の第二十一番札所です。
第二十番・善峯寺から続き、次の第二十二番は大阪府茨木市にある総持寺です。
京都市内から西山を越え、亀岡盆地へと入った場所にある札所で、ここから巡礼は大阪方面へと進んでいきます。
穴太寺は山寺というより、田園風景の中に静かに建つ札所。
周囲ののどかな風景も含めて、京都市内の札所とはまた違った雰囲気を楽しめます。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
穴太寺の御本尊は、聖観世音菩薩です。
本尊の木造聖観音立像は秘仏として本堂の厨子内に祀られています。
また穴太寺には、安寿と厨子王丸の物語に登場する「厨子王丸肌守御本尊」と伝えられる小さな仏像も祀られています。
伝承では、安寿と厨子王丸が山椒太夫のもとで苦難を受けた際、その苦しみを代わりに受けてくださった仏さまとされ、のちに厨子王丸が穴太寺へ奉納したと伝えられています。
こちらは特別拝観時のみ拝観できます。
歴史・由緒
穴太寺は、慶雲2年(705年)、文武天皇の時代に大伴古麿によって創建されたと伝えられています。
丹波地方でも特に古い歴史をもつ寺院のひとつです。
長い歴史の中で何度も兵火に遭い、堂宇の多くを焼失しました。
現在の建物の多くは、江戸時代中期から末期にかけて再建されたものです。
本堂には秘仏の聖観世音菩薩が祀られ、境内には多宝塔や庭園などが残されています。
穴太寺の見どころ
本堂
穴太寺の中心となるのが本堂です。
秘仏の聖観世音菩薩を祀り、西国三十三所第二十一番札所として多くの巡礼者が参拝します。
現在の堂宇は、江戸時代中期以降に再建されたものです。
本堂内には、穴太寺を代表するもうひとつの仏さま「釈迦涅槃像」が安置されています。
釈迦涅槃像・なで仏
本堂内には、室町時代の作と伝えられる木造の釈迦涅槃像があります。
横たわった姿の釈迦如来像で、黒光りするその姿は穴太寺を代表する見どころのひとつです。
「なで仏」として信仰され、自分の身体の不調な部分と同じ場所を撫でると、病気平癒の御利益があると伝えられています。
庭園
穴太寺には、江戸時代中期から末期にかけて造られた庭園があります。
多宝塔の東側を借景として取り込んだ庭園で、落ち着いた景観を楽しめます。
特に西庭は、夕陽が沈む時間帯の景色も美しいとされています。
多宝塔
境内には多宝塔があります。
庭園から眺めた際には、塔そのものが借景として庭の一部に取り込まれ、美しい景観をつくり出しています。
本堂や庭園とあわせて見ておきたい建物です。
安寿と厨子王丸ゆかりの寺
穴太寺には、安寿と厨子王丸の悲話にまつわる伝承が残されています。
山椒太夫のもとから逃れた厨子王丸が都へ向かう途中、穴太寺にかくまわれたとされ、後に肌守御本尊を奉納したと伝えられています。
文学や説話に興味がある人にとっても、印象に残る由緒です。
田園風景
穴太寺は、西国三十三所の札所の中でも、周囲に田畑が広がるのどかな立地が特徴です。
秋の彼岸の頃には、周辺の田のあぜに彼岸花が咲き、寺と田園風景をあわせて楽しむことができます。
御朱印・納経
穴太寺では、西国三十三所第二十一番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
8:00~17:00
です。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、JR嵯峨野線「亀岡駅」から京阪京都交通バスを利用します。
穴太寺循環の59・34系統、または京都先端科学大学行の60系統に乗車し、「穴太口」バス停で下車。
穴太口から穴太寺までは徒歩約10分です。
駐車場
駐車場:あり・私営
西国三十三所札所会では、
約50台
観光バス可
と案内されています。
寺院の専用駐車場ではなく私営駐車場となるため、現地の案内に従って利用してください。
参拝時に知っておきたいこと
穴太寺を訪れたら、西国三十三所の本堂参拝だけでなく、釈迦涅槃像と庭園もぜひ見ておきたいところです。
特に釈迦涅槃像は、穴太寺ならではの印象的な仏さまです。
本堂・庭園の拝観は16:15までですが、納経は17:00までとなっているため、両方を見学する場合は時間に注意しましょう。
また、冬期の12月上旬から3月上旬は庭園の拝観がなく、本堂のみとなります。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
