西国三十三所第六番札所、壷阪寺。
奈良県高取町、壷阪山の中腹にある寺院で、正式名称は「壷阪山 南法華寺」です。西国三十三所の札所として知られるほか、眼病に霊験あらたかな「目の観音さま」として古くから信仰を集めています。境内にはインドから招来された大観音石像や大涅槃石像などが並び、ほかの札所とは少し違った雰囲気を感じられる寺院です。
壷阪寺の基本情報
所在地:奈良県高市郡高取町壷阪3番地
札所番号:西国三十三所 第六番
正式名称:壷阪山 南法華寺
宗派:真言宗
御本尊:十一面千手千眼観世音菩薩
開基:弁基上人
創建:大宝3年(703年)
拝観時間:8:30~17:00
駐車場:あり・有料
電話番号:0744-52-2016
※拝観時間・料金・駐車場などは変更される場合があります。参拝前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
壷阪寺の開門時間は8:30~17:00で、年中無休です。
現在の公式案内では、通常期の入山料は、
大人:800円
高校生以下:200円
5歳以下:無料
となっています。障がい者手帳を提示した場合は400円です。
桜シーズンなど一部期間は料金が変わるため、参拝前に確認しておくと安心です。
西国三十三所での位置づけ
壷阪寺は、西国三十三所の第六番札所です。
第五番・葛井寺から続き、ここから奈良県内の札所巡りが本格的に始まります。
次の第七番は明日香村の岡寺で、その後は長谷寺、興福寺南円堂へと奈良の札所が続きます。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
壷阪寺の御本尊は、十一面千手千眼観世音菩薩です。
古くから眼病に霊験がある観音として信仰されており、「目の観音さま」として広く知られています。人形浄瑠璃や歌舞伎でも知られる「壺阪霊験記」は、盲目の沢市と妻お里の夫婦愛を描いた物語で、壷阪寺への信仰を広める大きなきっかけになりました。
歴史・由緒
壷阪寺は大宝3年(703年)、元興寺の弁基上人によって開かれたと伝えられています。
弁基上人が壷阪山で修行していた際、愛用していた水晶の壺を坂の上の庵に納め、感得した観音像を刻んで祀ったことが寺の始まりとされています。
その後、元正天皇の時代に八角円堂が建立され、「南法華寺」の寺号を賜ったと伝えられています。
壷阪寺の見どころ
本堂・八角円堂
壷阪寺の本堂は八角円堂で、御本尊の十一面千手千眼観世音菩薩が祀られています。
礼堂とともに国の重要文化財に指定されており、長い歴史を感じられる建物です。
大観音石像
境内で特に目を引くのが、インドから招来された巨大な大観音石像です。
壷阪寺では、昭和39年からインドでハンセン病患者救済活動を続けてきた縁があり、そのつながりから大観音石像、大涅槃石像、大釈迦如来石像などが招来されました。境内にはどこかシルクロードを感じさせる独特の景観が広がっています。
大涅槃石像
横たわった釈迦如来の姿を表す大涅槃石像も、壷阪寺を代表する景観のひとつです。
日本の古刹でありながら、インド仏教文化を感じさせる巨大石像群があることが、壷阪寺ならではの特徴です。
三重塔
境内には重要文化財の三重塔もあります。
本堂や石像群とあわせて見ることで、長い歴史と近代以降の国際的な仏教交流、その両方を感じられます。
桜と紅葉
壷阪寺では、春から初夏に桜、山吹、つつじ、ラベンダーなどが咲き、秋には境内や周辺の山々が紅葉します。季節によって境内の印象が大きく変わるのも魅力です。
御朱印・納経
壷阪寺では、西国三十三所第六番札所の御朱印をいただくことができます。
札所会では納経時間を8:30~17:00と案内しています。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関では、近鉄壺阪山駅からバスを利用できます。
平日は、壺阪山駅から下市口駅方面行きのバスに乗車し、「壷阪寺口」で下車後、徒歩約30分です。
土日祝日は、壺阪山駅から「壷阪寺前」行きのバスが運行され、「壷阪寺前」で下車すればすぐです。バスは本数が限られるため、時刻表を確認してから訪れるのがおすすめです。
車の場合は、南阪奈道路「葛城IC」から約30分です。
駐車場
駐車場:あり・有料
公式サイトでは、第一駐車場と第二駐車場を合わせて普通車約80台規模の駐車スペースが案内されています。
通常期の普通車駐車料金は30分300円、1日最大1,500円です。桜シーズンなどは料金が変更されます。
参拝時に知っておきたいこと
壷阪寺は境内が広く、見どころも多い札所です。
公式サイトでは、拝観所要時間の目安を約50分としています。
本堂や三重塔だけでなく、大観音石像や大涅槃石像までゆっくり見て回るなら、1時間程度は見ておいた方が安心です。
また、公共交通機関を利用する場合はバスの本数が限られているため、往復の時刻を先に確認しておくのがおすすめです。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
