西国三十三所第三十一番札所、長命寺。
滋賀県近江八幡市、琵琶湖を望む長命寺山の中腹にある古刹で、正式には「姨綺耶山 長命寺」といいます。
御本尊は千手十一面聖観世音菩薩。
古くから健康長寿・無病息災の観音さまとして信仰を集め、山上の境内には本堂や三重塔などの歴史ある建物が並びます。
山麓から境内へ続く長い石段も有名で、参拝そのものに巡礼らしい達成感を感じられる札所です。
長命寺の基本情報
所在地:滋賀県近江八幡市長命寺町157
札所番号:西国三十三所 第三十一番
山号:姨綺耶山
宗派:単立
御本尊:千手十一面聖観世音菩薩三尊一体
開基:聖徳太子
開闢:武内宿禰
創建:推古天皇27年(619年)
駐車場:あり・山上約30台
電話番号:0748-33-0031
※拝観時間・納経時間・交通情報などは変更される場合があります。参拝前に公式情報で最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
長命寺の拝観時間は、
8:00~17:00
です。
納経時間は、
8:00~16:40
となっています。
拝観料は無料です。
西国三十三所での位置づけ
長命寺は、西国三十三所の第三十一番札所です。
第三十番・竹生島 宝厳寺から続き、次の第三十二番は滋賀県近江八幡市安土町にある観音正寺です。
第三十番から第三十二番までは滋賀県内の札所が続きますが、宝厳寺の湖上参拝から一転し、長命寺では山を登って観音さまを訪ねるという、また違った巡礼らしさを味わえます。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
長命寺の御本尊は、千手十一面聖観世音菩薩です。
「三尊一体」の観音さまとして祀られ、健康長寿・無病息災の御利益で古くから篤い信仰を集めてきました。
長命寺という寺名そのものが、長寿祈願の伝承と深く結びついています。
歴史・由緒
長命寺の由緒は、武内宿禰の伝承にまでさかのぼります。
寺伝では、武内宿禰がこの山に登り、柳の巨木に「寿命長遠諸願成就」と刻んで長寿を祈願したとされています。
その後、聖徳太子がこの山を訪れた際、その柳の巨木に刻まれた文字と観音さまの御影を見つけました。
すると白髪の老翁が現れ、その霊木から観音像を刻んで伽藍を建てるよう告げたと伝えられています。
聖徳太子はその言葉に従って千手十一面聖観世音菩薩を刻み、堂宇を建立。
武内宿禰の長寿の霊験にちなみ、「長命寺」と名付けられたとされています。
長命寺の見どころ
本堂
長命寺の中心となるのが本堂です。
御本尊の千手十一面聖観世音菩薩を祀り、西国三十三所第三十一番札所として多くの巡礼者が参拝します。
山の中腹に建つ堂宇は周囲の自然と調和し、山寺らしい落ち着いた雰囲気を感じられます。
808段の石段
長命寺といえば、山麓から続く長い石段が有名です。
石段は一般に「808段」として知られ、徒歩で参拝する場合はかなりの登りとなります。
一段ずつ登って山上の境内へたどり着く道のりは、西国三十三所巡礼らしい達成感を味わえる部分です。
一方で、現在は山上まで自動車で上がることのできる道路も整備されています。
三重塔
境内には三重塔が建っています。
本堂とともに山上の境内を象徴する建物で、木々に囲まれた姿は長命寺らしい景観のひとつです。
秋には紅葉と三重塔が重なり、山寺ならではの美しい風景を楽しめます。
琵琶湖を望む眺望
長命寺は山の中腹に位置しているため、境内から琵琶湖を一望できます。
山を登った先に広がる琵琶湖の景色は、長命寺参拝の大きな楽しみのひとつです。
晴れた日には湖面と周囲の山々が広がり、第三十番・竹生島 宝厳寺とはまた違った角度から琵琶湖を眺めることができます。
武内宿禰ゆかりの長寿信仰
長命寺の名前の由来には、武内宿禰の長寿伝説が深く関係しています。
「寿命長遠諸願成就」を願ったという伝承から、現在も健康長寿・無病息災を願う参拝者が多く訪れます。
西国三十三所の中でも、長寿祈願のイメージが特に強い札所です。
四季の自然
長命寺は豊かな自然に囲まれています。
春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉など、季節によって境内の雰囲気が大きく変わります。
特に紅葉の時期は、石段や本堂、三重塔と色づいた木々が美しく調和します。
御朱印・納経
長命寺では、西国三十三所第三十一番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
8:00~16:40
です。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、JR東海道本線「近江八幡駅」から近江バスを利用します。
「長命寺」バス停まで約25分。
バス停からは石段参道、または新参道を利用して境内へ向かいます。
車の場合は山麓から山上まで自動車登山道があり、境内近くまで上がることができます。
駐車場
駐車場:あり・無料
山上に普通車約30台分の駐車場があります。
808段の石段をすべて登るのが難しい場合は、車で山上まで向かうこともできます。
参拝時に知っておきたいこと
長命寺は、徒歩で参拝するか、車で山上まで上がるかによって参拝の負担が大きく変わります。
808段の石段を歩く場合は、かなりの運動量になります。
体力や天候に合わせて無理のない参拝方法を選びましょう。
特に夏場は暑さ、雨の日は石段の滑りやすさに注意が必要です。
一方、山上まで車で向かえば、境内までは比較的短い距離で参拝できます。
また、境内からは琵琶湖を一望できるため、晴れた日に訪れると長命寺らしい景色をより楽しめます。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや石段の様子、周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
