西国三十三所第二十八番札所、成相寺。
京都府宮津市、日本三景・天橋立を見下ろす成相山の中腹にある古刹で、正式には「成相山 成相寺」といいます。
慶雲元年(704年)、文武天皇の勅願寺として真応上人によって開かれたと伝えられ、御本尊は聖観世音菩薩。
御本尊は「身代わり観音」「美人観音」としても信仰され、境内には「撞かずの鐘」「底なし池」「真向の龍」など、成相寺ならではの伝承や見どころが残されています。
成相寺の基本情報
所在地:京都府宮津市成相寺339
札所番号:西国三十三所 第二十八番
山号:成相山
宗派:橋立真言宗
御本尊:聖観世音菩薩
開基:真応上人
創建:慶雲元年(704年)
駐車場:あり
電話番号:0772-27-0018
※拝観時間・料金・交通情報などは変更される場合があります。参拝前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
成相寺の拝観時間は、
8:00~16:30
です。
納経時間も、
8:00~16:30
です。
入山料は、
大人:500円
30名以上の団体:400円
となっています。
西国三十三所での位置づけ
成相寺は、西国三十三所の第二十八番札所です。
第二十七番・書写山 圓教寺から続き、次の第二十九番は京都府舞鶴市にある松尾寺です。
成相寺は、西国三十三所の中でも最北端に位置する札所です。
ここから巡礼は、日本海側の札所をたどる区間へと入っていきます。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
成相寺の御本尊は、聖観世音菩薩です。
「身代わり観音」「美人観音」として信仰を集めています。
寺伝では、雪深い山中で修行していた僧が飢えに苦しみ、本尊に食べ物を祈ったところ、傷ついた鹿が現れました。
僧は迷いながらもその肉を食べて命をつなぎましたが、後に本尊の両腿が切り取られ、鍋の中には木屑が残っていたと伝えられています。
観音さまが身代わりとなって僧を救ったと悟ったことから、「身代わり観音」として厚く信仰されるようになりました。
歴史・由緒
成相寺は、慶雲元年(704年)、文武天皇の勅願寺として真応上人によって創建されたと伝えられています。
もともとは日本古来の山岳信仰の修験場として栄え、日本全国にある五つの「聖の住む所」のひとつとして信仰を集めてきました。
寺名の「成相」は、「願うことが成り合う寺」という意味から付けられたと伝えられています。
現在の本堂は、もともと現在地よりもさらに山上にありましたが、山崩れのため現在の場所へ移されたとされています。
成相寺の見どころ
本堂
成相寺の中心となるのが本堂です。
御本尊の聖観世音菩薩を祀り、西国三十三所第二十八番札所として多くの巡礼者が参拝します。
本堂の周囲には山寺らしい静かな空気が広がり、天橋立を望む成相寺ならではの景観を楽しめます。
身代わり観音
成相寺の御本尊は、「身代わり観音」として知られています。
飢えに苦しむ僧を自らの身を削って救ったという伝承から、人々の苦しみを代わりに引き受けてくれる観音さまとして信仰されてきました。
成相寺の由緒を知るうえで、最も重要な伝承のひとつです。
撞かずの鐘
境内には「撞かずの鐘」と呼ばれる鐘があります。
この鐘には悲しい伝承が残されており、その由来から現在も撞かれることがないと伝えられています。
成相寺を代表する伝説のひとつで、境内を巡る際にぜひ見ておきたい場所です。
真向の龍
本堂には「真向の龍」と呼ばれる彫刻があります。
左甚五郎作と伝えられ、どの方向から見ても龍がこちらを向いているように見えることから、この名で呼ばれています。
見る位置によって表情が変わって見える、成相寺ならではの見どころです。
平成五重塔
境内には、美しい朱色の平成五重塔があります。
周囲の自然との調和が美しく、特に秋には紅葉に包まれた華やかな景観を楽しめます。
成相寺の象徴的な建物のひとつです。
天橋立を望む眺望
成相寺最大の魅力のひとつが、日本三景・天橋立を見下ろす眺望です。
山上からは、天橋立と宮津湾を一望できます。
西国三十三所の札所の中でも、景色の美しさが特に印象に残る寺院のひとつです。
シャクナゲ・紅葉
春には約1,000本のシャクナゲが咲き、秋には五重塔周辺を紅葉が鮮やかに彩ります。
四季折々の自然と堂塔をあわせて楽しめることも、成相寺の魅力です。
御朱印・納経
成相寺では、西国三十三所第二十八番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
8:00~16:30
です。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、京都丹後鉄道「天橋立駅」から向かいます。
天橋立駅からタクシーの場合は約20分。
観光とあわせて向かう場合は、
船 → ケーブルカー → 登山バス
を乗り継ぎ、約40分が目安です。
天橋立を眺めながら向かうことができるため、観光と参拝を組み合わせやすいルートです。
駐車場
駐車場:あり
普通車:約50台
大型バス:5台
と案内されています。
車で向かう場合は、国道178号線から丹後郷土資料館方面へ進みます。
成相寺をカーナビに直接設定すると、通行止めの丹後縦貫林道へ案内される場合があるため、公式サイトでは「丹後郷土資料館」を目的地に設定し、そこから案内に従って進むよう案内しています。
参拝時に知っておきたいこと
成相寺は西国三十三所最北端の札所です。
冬は積雪が多く、国道に雪がなくても寺院周辺には雪が残っている場合があります。
公式サイトでは、十分な装備がなく雪道の運転経験がない場合、冬季の車での登山は控えるよう案内しています。
また、成相寺は天橋立観光と組み合わせやすい札所です。
時間に余裕があれば、天橋立や傘松公園とあわせて巡ると、丹後エリアならではの一日を楽しめます。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
