西国三十三所第二十六番札所、一乗寺。
兵庫県加西市、法華山の山中にある古刹で、正式には「法華山 一乗寺」といいます。
御本尊は聖観世音菩薩。
白雉元年(650年)、法道仙人によって開かれたと伝えられ、境内には国宝の三重塔をはじめ、多くの文化財が残されています。
山の斜面に沿って堂宇が建ち並び、特に紅葉の季節には石段や三重塔周辺が鮮やかに彩られます。
一乗寺の基本情報
所在地:兵庫県加西市坂本町821-17
札所番号:西国三十三所 第二十六番
山号:法華山
宗派:天台宗
御本尊:聖観世音菩薩
開基:法道仙人
創建:白雉元年(650年)
駐車場:あり・有料
電話番号:0790-48-4000(金堂・納経所)/0790-48-2006(本坊)
※拝観時間・料金・駐車場などは変更される場合があります。参拝前に公式情報で最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
一乗寺の拝観時間は、
8:00~17:00
です。
納経時間は、
8:30~17:00
となっています。
拝観料は、
大人:500円
です。
宝物館を拝観する場合は、別途500円が必要です。
宝物館の拝観は事前予約制となっているため、希望する場合は事前に確認しておくと安心です。
西国三十三所での位置づけ
一乗寺は、西国三十三所の第二十六番札所です。
第二十五番・播州清水寺から続き、次の第二十七番は兵庫県姫路市にある書写山 圓教寺です。
兵庫県内の山寺が続く区間で、一乗寺は国宝の三重塔や山の斜面に建つ金堂など、巡礼らしい景観を楽しめる札所です。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
一乗寺の御本尊は、聖観世音菩薩です。
西国三十三所第二十六番札所の観音さまとして、古くから多くの巡礼者の信仰を集めています。
法華山は古くから八葉の蓮華にたとえられ、観音霊場にふさわしい霊地として信仰されてきました。
歴史・由緒
一乗寺は、白雉元年(650年)、法道仙人によって開かれたと伝えられています。
法道仙人は、インドから中国・朝鮮半島を経て日本へ渡来したとされ、播磨地方を中心に多くの寺院を開いた人物として知られています。
一乗寺は孝徳天皇の勅願寺となり、金堂が建立され、「一乗寺」の勅額を賜ったと伝えられています。
その後も花山法皇や後醍醐天皇などが参詣し、行基菩薩、弘法大師、叡尊ら多くの高僧もこの地を訪れました。
長い歴史の中では兵火や火災によって堂宇を失った時期もありましたが、たびたび再建され、現在も多くの文化財を伝えています。
一乗寺の見どころ
金堂
西国三十三所第二十六番札所の中心となるのが金堂です。
御本尊の聖観世音菩薩を祀り、多くの巡礼者が参拝します。
現在の金堂は江戸時代に再建されたもので、山の斜面にせり出すように建てられた「懸造り」が特徴です。
石段を上った先に建つ堂々とした姿は、一乗寺を代表する景観のひとつです。
国宝・三重塔
一乗寺最大の見どころのひとつが、国宝の三重塔です。
平安時代末期に建立されたとされる歴史ある塔で、国内でも特に古い三重塔のひとつとして知られています。
塔は各層の大きさが上へ行くほど小さくなる美しい姿をしており、石段や周囲の木々と調和した景観は一乗寺を象徴する風景です。
秋には紅葉に包まれ、特に美しい姿を見ることができます。
石段
山門から金堂へ向かう参道には、長い石段が続きます。
途中には三重塔が建ち、石段を上りながら少しずつ堂宇が見えてくる景色も一乗寺の魅力です。
山寺らしい雰囲気を感じながら参拝できます。
弁天堂・妙見堂
境内には、重要文化財の弁天堂と妙見堂があります。
金堂周辺に建つ歴史ある堂宇で、一乗寺の長い歴史を伝える貴重な建物です。
2026年には屋根の檜皮葺修理が進められており、10月24日には修理現場の特別見学会も予定されています。
宝物館
一乗寺には多くの文化財が伝えられており、宝物館には国宝や重要文化財が収蔵されています。
特に「聖徳太子及天台高僧像十幅」は国宝に指定されています。
宝物館の拝観は事前予約制のため、見学を希望する場合はあらかじめ確認しておきましょう。
紅葉
一乗寺は紅葉の名所としても知られています。
秋になると、長い石段や国宝の三重塔、金堂周辺が赤や黄色に染まり、山寺らしい美しい景観を楽しめます。
春の桜や新緑の季節も美しく、四季によって異なる表情を見せる札所です。
御朱印・納経
一乗寺では、西国三十三所第二十六番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
8:30~17:00
です。
納経所は金堂にあります。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、JR姫路駅から一乗寺を経由する「社」方面行きのバスを利用し、「一乗寺」バス停で下車します。
JR宝殿駅からタクシーの場合は約15分。
JR加古川駅からタクシーの場合は約25分が目安です。
車の場合は、
山陽自動車道「加古川北IC」から約5km・約10分。
中国自動車道「加西IC」から約12km・約28分です。
駐車場
駐車場:あり・有料
収容台数は約150台です。
駐車料金は、
乗用車:300円
オートバイ:130円
マイクロバス:1,300円
大型バス:2,000円
となっています。
参拝時に知っておきたいこと
一乗寺は山の斜面に境内が広がり、金堂まで石段を上ります。
境内をじっくり巡る場合は、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
特に三重塔から金堂へ続く石段は一乗寺を代表する景観ですが、雨の日や落ち葉の多い時期は滑りやすくなるため注意しましょう。
紅葉シーズンは参拝者が増えるため、ゆっくり参拝したい場合は早めの時間帯に訪れるとよいでしょう。
また、宝物館を見学する場合は事前予約が必要です。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
