西国三十三所第二十四番札所、中山寺。
兵庫県宝塚市にある古刹で、正式には「紫雲山 中山寺」といいます。
聖徳太子によって創建されたと伝えられ、御本尊は十一面観世音菩薩。
西国三十三所の札所として古くから信仰を集める一方、「安産の観音さま」として全国的に知られています。
豊臣秀吉が子授けを祈願して秀頼を授かったと伝えられるほか、幕末には明治天皇の御平産祈願が行われたことでも知られ、現在も安産祈願や子授け祈願の参拝者が多く訪れます。
中山寺の基本情報
所在地:兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1
札所番号:西国三十三所 第二十四番
山号:紫雲山
宗派:真言宗中山寺派
御本尊:十一面観世音菩薩
開基:聖徳太子
創建:推古天皇時代(593~628年)
駐車場:専用駐車場なし
電話番号:0797-87-0024
※拝観時間・交通情報などは変更される場合があります。参拝前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
中山寺の拝観時間は、
9:00~16:30
です。
2026年7月1日から、従来の17:00閉門から16:30へ変更されています。
納経時間も、
9:00~16:30
です。
拝観料は無料です。
西国三十三所での位置づけ
中山寺は、西国三十三所の第二十四番札所です。
第二十三番・勝尾寺から続き、次の第二十五番は兵庫県加東市にある播州清水寺です。
中山寺は古くから観音霊場として信仰され、かつて成立した観音巡礼では第一番札所とされた時期もあったと伝えられています。
その後、花山法皇による巡礼の道順に従い、現在の第二十四番札所となりました。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
中山寺の御本尊は、十一面観世音菩薩です。
インドの勝鬘夫人の姿を写した尊像と伝えられ、安産や子授けの観音さまとして特に厚い信仰を集めています。
御本尊は秘仏ですが、毎月18日の観音縁日には御開扉法要が行われます。
歴史・由緒
中山寺は、聖徳太子によって創建されたと伝えられる古刹です。
寺伝では、北摂の地に紫の雲がたなびいたことから「紫雲山」の山号が付いたとされています。
平安時代には多田源氏の祖・源満仲から信仰を受け、皇室や武家、庶民から広く崇敬される寺院へと発展しました。
戦国時代には豊臣秀吉が子授けを祈願し、のちに秀頼を授かったと伝えられています。
秀吉の死後、豊臣秀頼はその感謝から片桐且元に命じて伽藍を再建。現在の伽藍の基礎となりました。
幕末には、中山一位局が中山寺の「鐘の緒」を授かって明治天皇の安産を祈願したとされ、無事に出産されたことから、安産祈願の寺としてさらに広く知られるようになりました。
中山寺の見どころ
本堂
中山寺の中心となるのが本堂です。
御本尊の十一面観世音菩薩を祀り、西国三十三所第二十四番札所として多くの巡礼者が参拝します。
安産祈願や子授け祈願でも多くの人が訪れ、戌の日には特に賑わいます。
安産祈願と「鐘の緒」
中山寺を代表する信仰が安産祈願です。
古くから寺に伝わる「鐘の緒」が安産の腹帯として信仰され、現在も「安産の寺」として全国から参拝者が訪れます。
公式サイトでは、安産祈願は戌の日に限らず毎日行われており、妊婦の体調を優先して参拝日を選ぶよう案内されています。
青龍塔
境内で特に目を引くのが、鮮やかな青色を基調とした五重塔「青龍塔」です。
日本の寺院建築では珍しい青色の五重塔で、中山寺を象徴する景観のひとつ。
境内の朱色の堂宇や緑の木々との対比も美しく、参拝時にぜひ見ておきたい建物です。
大願塔
境内には朱色の大願塔もあります。
青龍塔とは異なる色彩と姿をもち、広い境内を巡る中で印象的な景観をつくっています。
梅林
中山寺は梅の名所としても知られています。
境内の梅林では、例年2月から3月にかけて多くの梅が咲き、毎年3月には梅まつりも行われます。
エスカレーター
中山寺は斜面に沿って境内が広がっていますが、参道にはエスカレーターが整備されています。
安産祈願で訪れる妊婦や高齢者にも配慮された境内となっており、山寺の雰囲気を持ちながら比較的参拝しやすい札所です。
御朱印・納経
中山寺では、西国三十三所第二十四番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
9:00~16:30
です。
中山寺では西国三十三所の御朱印以外にも複数の御朱印がありますので、西国三十三所巡礼の場合は第二十四番札所の御朱印であることを伝えると分かりやすいでしょう。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
公共交通機関の場合は、
阪急宝塚線「中山観音駅」から徒歩約1分。
JR宝塚線「中山寺駅」から徒歩約10分です。
駅から非常に近く、西国三十三所の中でも公共交通機関で参拝しやすい札所のひとつです。
駐車場
駐車場:専用駐車場なし
中山寺には参拝者用の専用駐車場はありません。
周辺には民間の有料駐車場がありますが、中山寺門前は道路が狭く、特に戌の日や休日は混雑します。
公式サイトでも公共交通機関での参拝を推奨しています。
参拝時に知っておきたいこと
中山寺は安産祈願で非常に有名なため、戌の日や土日祝日は多くの参拝者で賑わいます。
西国三十三所巡礼として静かに参拝したい場合は、混雑日を避けるのもおすすめです。
境内は広いものの、エスカレーターが設置されているため比較的歩きやすくなっています。
また、阪急中山観音駅から徒歩約1分というアクセスの良さも大きな特徴。
第二十三番・勝尾寺の山寺らしい雰囲気から一転し、公共交通機関で非常に訪れやすい札所となります。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
