西国三十三所第十六番札所、清水寺。
京都市東山区、音羽山の中腹に建つ京都を代表する古刹で、「清水の舞台」や「音羽の瀧」で広く知られています。
正式には「音羽山 清水寺」といい、御本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。
西国三十三所の観音霊場として古くから厚い信仰を集めてきた寺院であり、国宝の本堂をはじめ、三重塔、仁王門、奥の院など数多くの文化財が残されています。
清水寺の基本情報
所在地:京都府京都市東山区清水1丁目294
札所番号:西国三十三所 第十六番
山号:音羽山
宗派:北法相宗
御本尊:十一面千手千眼観世音菩薩
開基:延鎮上人
創建:宝亀9年(778年)
駐車場:なし
電話番号:075-551-1234
※拝観時間・料金・交通情報などは変更される場合があります。参拝前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
拝観時間・拝観料
清水寺の通常の拝観時間は、
6:00~18:00
です。
7月・8月は18:30まで開門しています。
春・夏・秋には夜間特別拝観が行われる期間があり、その期間は閉門時間が延長されます。
拝観料は、
大人:500円
小・中学生:200円
です。
御朱印・納経所の受付は8:00頃からとなっています。西国三十三所札所会では納経時間を8:00~17:00と案内しています。
西国三十三所での位置づけ
清水寺は、西国三十三所の第十六番札所です。
第十五番・今熊野観音寺から続き、次の第十七番は京都市東山区にある六波羅蜜寺です。
第十五番から第十九番までは京都市内に札所が集中しており、公共交通機関や徒歩を組み合わせながら巡りやすい区間です。
清水寺は観光地として非常に有名ですが、その歴史の根幹にあるのは観音信仰です。
「清水の観音さん」と親しまれる御本尊を祀る、西国三十三所を代表する札所のひとつです。
西国三十三所全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
御本尊
清水寺の御本尊は、十一面千手千眼観世音菩薩です。
「清水型観音」と呼ばれる独特の姿をした秘仏で、一般的な千手観音とは異なり、最上部の一対の腕を頭上に掲げ、その手に化仏をいただく姿をしています。
古くから「清水の観音さん」と親しまれ、人々のさまざまな願いを受け止める観音さまとして篤い信仰を集めてきました。
歴史・由緒
清水寺の始まりは、奈良時代末期の宝亀9年(778年)とされています。
大和国・子島寺の僧であった延鎮上人が夢のお告げを受け、音羽山へ入りました。
そこで音羽の瀧を見つけ、行叡居士と出会い、授けられた霊木から観音像を彫って祀ったことが清水寺の始まりと伝えられています。
その後、坂上田村麻呂が観音信仰に帰依して仏殿を建立し、寺院として発展していきました。
清水寺は長い歴史の中で何度も火災に遭いました。
現在の本堂や多くの堂塔は、寛永年間の火災後、徳川家光の寄進によって1631~1633年頃に再建されたものです。
清水寺の見どころ
本堂・清水の舞台
清水寺を象徴するのが、国宝の本堂と「清水の舞台」です。
本堂は音羽山の急斜面に建ち、前面には京都市街を見渡す大きな舞台が張り出しています。
舞台は崖下から約13mの高さにあり、18本の柱と多くの貫を組み合わせた「懸造り」という伝統工法で支えられています。
釘を使わずに木材を組み上げた構造で、「清水の舞台から飛び降りる」ということわざでも知られています。
現在では眺望の名所として有名ですが、本来は御本尊の観音さまに雅楽や能、狂言などの芸能を奉納するための舞台です。
音羽の瀧
清水寺の名前の由来となったのが、「音羽の瀧」です。
清水寺創建以前から湧き続けていると伝えられる清らかな水で、延鎮上人が観音さまの夢告によってたどり着いた清水寺の原点ともいえる場所です。
約4mの高さから三筋に分かれて水が流れ落ち、多くの参拝者が長い柄杓で水をいただきます。
三重塔
仁王門をくぐった先に建つ三重塔は、高さ約30m。
国内最大級の三重塔で、京都市街からもその姿を望むことができる清水寺のシンボルのひとつです。
創建は847年とされ、現在の塔は1632年に再建されたもの。
内部には大日如来像が祀られ、天井や柱には鮮やかな密教仏画や龍が描かれています。
仁王門
清水寺の正門となるのが、朱塗りの仁王門です。
応仁の乱で焼失した後、1500年前後に再建された重要文化財。
清水坂を上って最初に目に入る堂々とした門で、清水寺参拝の始まりを印象づける場所です。
奥の院
本堂の向かい側に位置するのが奥の院です。
本堂と同じように舞台が設けられており、ここからは「清水の舞台」と京都市街を一緒に眺めることができます。
清水寺を代表する景観を眺められる場所として、本堂参拝後にぜひ立ち寄りたい場所です。
随求堂
仁王門から本堂へ向かう途中にあるのが随求堂です。
御本尊は大随求菩薩。
堂内では、真っ暗な地下空間を数珠のような手すりを頼りに進む「胎内めぐり」を体験できます。
本堂や舞台とはひと味違った、清水寺ならではの参拝体験ができる場所です。
御朱印・納経
清水寺では、西国三十三所第十六番札所の御朱印をいただくことができます。
納経時間は、
8:00~17:00
です。
清水寺では複数の御朱印が授与されていますので、西国三十三所巡礼の場合は、第十六番札所の御朱印であることを伝えると分かりやすいでしょう。
実際にいただいた御朱印

西国三十三所を巡った際に、実際にいただいた御朱印です。
札所ごとに異なる墨書や朱印を見比べることも、西国三十三所巡礼の楽しみのひとつです。
アクセス
京都駅からは、市バス206系統などを利用し、「清水道」または「五条坂」周辺で下車して徒歩で向かうのが一般的です。
京阪本線「清水五条駅」からは徒歩で向かうこともできます。
清水寺へ入山できるルートは、清水坂を上って仁王門へ向かうルートと、茶わん坂を上って防災道路へ向かうルートです。
公式サイトでは、地図アプリによって境内へ入れない道が案内される場合があるとして注意を呼びかけています。
駐車場
駐車場:なし
清水寺には参拝者用の専用駐車場はありません。
周辺には民間駐車場などがありますが、清水寺周辺は京都でも特に観光客が多く、道路も混雑しやすいエリアです。
特に桜や紅葉の時期、休日は混雑するため、公共交通機関を利用して訪れるのがおすすめです。
参拝時に知っておきたいこと
清水寺は、西国三十三所の中でも特に参拝者が多い札所です。
清水坂や二年坂・三年坂周辺も京都を代表する観光エリアのため、日中は非常に混雑することがあります。
一方、清水寺は朝6時から開門しています。
西国三十三所の御朱印受付は8時頃からですが、境内をゆっくり見て回りたい場合は、早い時間帯に訪れるのも選択肢です。
本堂・舞台だけでなく、三重塔、奥の院、音羽の瀧まで巡ると境内をかなり歩きます。
坂道や階段も多いため、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
西国三十三所まとめはこちら
西国三十三所を巡り始めたきっかけや、全33札所、巡礼地図、納経帳などはこちらの記事でまとめています。
→ 「西国三十三所とは? 全33札所一覧と実際に巡ったきっかけ」
実際に訪れた旅行記はこちら
実際に参拝したときのルートや周辺観光、食事などについては、「旅する」カテゴリーで順次紹介していきます。
