小さな布から、一枚一枚の花びらを作り、それを組み合わせて一輪の花に仕上げていく「つまみ細工」。
完成した作品を見ることはあっても、
「これって、どうやって作っているんだろう?」
と思ったことはありませんか?
今回は、実際につまみ細工の花を作っていく様子を、制作途中の写真と一緒に紹介します。
一枚の布が少しずつ花びらになり、最後には一輪の花になっていく過程を見ると、完成品だけでは分からない手仕事の細かさが見えてきます。
つまみ細工の材料を準備
今回使うのは、淡いピンク色の布です。
花びらを同じ形に整えるため、「つまみ細工プレート」も使用します。

写真キャプション:
今回使用した布とつまみ細工プレート
プレートにはいくつか種類がありますが、今回は剣つまみタイプを使用。
布の色や花びらの形を変えるだけでも、出来上がった作品の印象はかなり変わります。
布を細長くカットする
まずは、大きな布を必要な幅に切っていきます。

一見すると普通の布ですが、ここから花びらが生まれていきます。
さらに細長い帯状になるようにカット。

この段階では、まだ完成した花の姿はほとんど想像できません。
つまみ細工プレートに布をセット
切った布を、つまみ細工プレートに挟みます。

プレートの形に沿って布を折り、花びらの形を作っていきます。
つまみ細工というと、指先だけで布を折り込んで作るイメージもありますが、こうした専用のプレートを使うことで、形を揃えながら作ることもできます。

小さなパーツですが、これを繰り返して一枚ずつ花びらを作っていきます。
一枚の花びらが完成
プレートから取り外すと、一枚の花びらになります。

まだ一枚だけなので小さなパーツですが、布を折り重ねることで、立体感のある花びらになっています。
これと同じ作業を何度も繰り返します。
花びらを一枚ずつつなげていく
作った花びらを糸でつなぎ合わせていきます。

数が増えてくると、少しずつ完成形が見えてきました。
さらに花びらを増やしていくと……

一本の糸につながった花びらが、ずらり。
完成した作品を見るだけでは分かりにくいのですが、実際にはこうして同じ工程を一枚ずつ繰り返しています。
手作りならではの地道な作業です。
花びらを円形に整える
すべての花びらをつなぎ終わったら、円形になるように整えていきます。

ここまで来ると、一気に「花」らしくなりました。
一枚ずつだった花びらが円形に並ぶと、最初の布から作ったものとは思えないほど印象が変わります。
花びらの角度や開き方を少しずつ調整することで、全体のバランスも整えていきます。
裏側もきれいに仕上げる
表側だけでなく、裏側の処理も行います。
丸く切った布を用意し、

花の裏側に取り付けます。

裏側の縫い目などを隠すことで、仕上がりもきれいになります。
ハンドメイド作品では、表から見える部分だけでなく、こうした裏側の仕上げも大切な工程です。
最後にパールを取り付ける
花の形が完成したら、最後の仕上げです。
中央に取り付けるパールを用意します。

このパールを花の中央に取り付けると……
つまみ細工の花が完成!

完成しました。
淡いピンク色の花びらに、中央のパールがアクセントになっています。
最初は一枚の布だったものが、
「布を切る」
↓
「折る」
↓
「花びらを作る」
↓
「つなげる」
↓
「形を整える」
↓
「仕上げる」
という工程を経て、一輪の花になりました。
完成した作品だけを見るとシンプルに見えますが、実際に作っているところを見ると、細かな作業の積み重ねでできていることが分かります。
つまみ細工は同じ作業の繰り返しから生まれる
今回、制作過程を写真で追ってみて印象的だったのは、一枚一枚の花びらを作る作業です。
一つだけなら小さな布のパーツ。
ところが、それを何枚も作って組み合わせることで、きれいな一輪の花になります。
色を変えたり、花びらの大きさを変えたり、中央の飾りを変えたりすれば、作品の雰囲気も大きく変わります。
これがハンドメイドの面白いところかもしれません。
完成品だけでなく、「どのように作られているのか」を知ってから作品を見ると、また違った見方ができそうです。
今後も、実際に作ったつまみ細工作品や、完成した作品の活用方法などを紹介していきたいと思います。
